まちづくり勉強会
「まちづくり協定」のつくり方
町連は、11月25日(金)午後7時半から馬場公民館ホールにおいて、「『まちづくり協定』のつくり方」についての勉強会を開きました。
会は、まず最初に金沢市の都市計画課による協定のできるまでのプロセスについて、具体的な流れに沿っての説明があり、茶屋街、木町一番丁の協定の中身のポイントの説明が、基調説明としてなされました。
都市計画課による基調説明
その後、今年7月に新しく締結された「木町一番丁まちづくり計画」について、木町一番丁の作田一則会長が説明されました。
その中で木町一番丁は、茶屋街に近い商業地区と離れている住居地区があり、それぞれに街づくりの内容が異なるところがある。また、居住者と地権者が異なる世帯があって合意書の取り付けに苦労したことなどが話されました。
協定作りの苦労話をする作田会長
次に、「東山ひがし地区まちづくり協定」について東山・ひがしの町並みと文化を守る会会長の中村驍さんが経験談を話されました。
その中で、昨年の新規出店業者との騒動について、協定があったからこそ町が一体となって団結し、デモまで起こして防げたのであった。
町の状況は時代とともに変化しいるので、その変化に応じて協定の中身も変える必要が生じ、今年二回目の変更を行った。
守る会では若い人を意識的に登用して、まちづくりを次代につなげていけるようにしている。
などの話がありました。
馬場側でも協定は必要と説く中村会長
町連が、今回「まちづくり勉強会」を企画・開催したのは、茶屋街や周辺地域ばかりではなく、国道を挟んだ馬場側においても、押し寄せる観光客を目当てにして、さまざまな業者が営業出店を目指している状況があり、無秩序な出店や営業活動によって、長年にわたって培われてきた平穏な町の様相が壊されてしまうのではないか、という危機感があるからです。
協定があることによって締め出された出店希望者は、協定のない地域を目指して物件探しをしているとの話も聞きます。つまりは、国道を挟んだ海側の三丁目の地域も他人ごとではないということです。
住宅街の中に、ある日突然コインパーキングができて、車の長蛇の列が我が家の前に出来たら・・・。無人宿泊施設ができて、ゴミや騒音、除雪、火元管理はどうなのか・・・。など、さまざまな問題があるものと予想されます。
国は、今年度末の海外からの来日外国人数を、2350万人としています。4年後の2020年には4000万人、2030年には6000万人を見込んでいます。日本の人口減少とは対象的に外来者の増加はこれまでとは異次元の数字です。
協定があれば、“備えあれば憂いなし”、“転ばぬ先の杖”です。「自らの町は、自らが創り、育てる」という理念の下、協定こそが自分たちのまちの拠り所となる砦であるという意味で、まずは、わが町にもまちづくり協定をつくることが必要ではないかと考えたからです。
投稿者:cyourenat 13:53| 馬場校下町会連合会